2023.09.27

身近雑記

第155回 「敬老の日」と「所長の言葉」

今月9月18日は「敬老の日」でした。

この日は高齢者を敬う日として定められていますが、高齢の私にとって大切な思い出があります。

 

それは私が20歳代後半で、大谷光瑞農芸化学研究所の研究生だった時の話です。

 

私はいつも、鎌倉の自宅から目黒の研究所へ出勤してこられる正垣所長を、国鉄(JR)品川駅まで車でお迎えにいっておりました。

 

そんなある日、当時五反田にありましたSONYの前を走っていると、自社の車の前に車体に「生菌〇〇〇〇」と大きく書かれているパネルバンが入ってきました。

 

すると、後部座席の所長がそれを見て「あの生菌という表現は昔によく使ったものだが、あれを飲むのなら京都に昔からある、よく浸かったすぐき漬けを食べたほうがよほど体にいい。」と話し始められました。

 

「すぐき漬けから単離した乳酸菌は、発育する温度が低く長い時間をかけて増殖させなければならない、牛乳培地では難しく、豆乳培地ならよく増殖したので色々とやってみたが、結果として体にいいのは菌ではなく発酵分泌成分にあるということがわかった。」

「すぐき漬けは、すぐき菜を塩分だけで低温で長期間発酵させておいしい味になっている。そのおいしさは発酵分泌成分にあり、それこそが体にいいものだと分かった。そして生きた菌をいくら強くしても菌数を増やしてみても、発酵分泌成分のような効果はなかった。」

という事実を、ご自身の経験からさりげなく話されたのです。

 

運転席の私は、その正垣所長の言葉から、今われわれが行っている研究は、その時代に大々的に販売されていた乳酸菌飲料のはるかに先を行っていることを痛感し、身の引き締まる思いをしたのです。

 

そして、折あるごとの「所長の言葉」が、現在の光英科学研究所の技術につながっており、礎になっております。

 

そして、世界の人々の健康増進に貢献する事業を推進する私の誇りでもあります。

 

 




近年は健康食品市場だけでなく、一般的にも「健康には乳酸菌」という概念が定着しつつあります。

しかし、人の健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である「乳酸菌生産物質」がより重要です。

この本には、16種35株のビフィズス菌を含む乳酸菌の共棲培養技術のノウハウや、「乳酸菌生産物質」の商品化の知識など、私の視点から見た「乳酸菌生産物質」に関する情報が余すところなく盛り込まれております。

ぜひ第1巻に続き、第2巻もお手元で開いていただければ幸いです。

 

日本シニアリビング新聞社はこちらから

amazonはこちらから


戻る

ページトップへ