2022.09.14

身近雑記

第143回 腸内フローラの神秘性と乳酸菌生産物質

新型コロナウィルスの第7波の国内感染者数も、9月11日で81,491人と減少傾向になっております。

 

私も、感染予防対策として外出を極力控え、自宅での待機を余儀なくされておりますが、その影響でテレビを見る時間が増えて、ミステリードラマ等を見る事が多くなりました。

英語でいうところの「ミステリー」はギリシャ語の「ミューステリオン」を語源としており、「神秘」や「不思議」という意味で、人知では計り知れないこと、という意味も内包しているようです。

 

さて、今では多くの皆様がご存知の「腸内フローラ」ですが、これも人知を超えた神秘性を少なからず含んでいるように私は思います。

 

ヒトは母体にいるときは無菌状態ですが、出産と同時に赤ちゃんの腸内に好気性菌(酸素を好む菌)である大腸菌が繁殖します。

大腸菌がエネルギーを生み出す際、酸素の取り込みが必要となるため、菌の繁殖が進むと共に腸内の酸素量は減っていきます。

そして徐々に嫌気性(酸素がない状況)の環境へと腸内は変化していくのです。

そして生後3~4日あたりから、一気に嫌気性菌である「ビフィズス菌」が増殖を始め、腸内細菌の割合の90%以上を占めるようになります。

ヒトの生涯の体質を決定すると言われる離乳までの大切な時期を、私たちは「ビフィズス菌」と共に乗り切っているのです。

そして離乳をすると、ヒトの腸内には「ビフィズス菌」だけでなく様々な腸内細菌が棲み付くようになりますが、一生にわたり腸内細菌のエースとしてヒトの健康を主導する「ビフィズス菌」が生後1週間のあいだに出現する様子は実に神秘的であると私は思います。

 

なぜ、生後間もなくの間にビフィズス菌が増殖するのか。

理由として考えられるのは、母乳に「ビフィズス菌」のエサとなるオリゴ糖があるからとも言われていますが、ミルクで育成する赤ちゃんも居ますし、それだけが理由とも思えません。

 

まさにミステリーなのです。

 

さて、このようにして我々が授かった大事な「ビフィズス菌」ですから、健康寿命を全うするまで、自分の腸内で大切にしていきたいものです。

 

それには食生活や生活習慣に留意することが大切ですが、ビフィズス菌とよい友達である乳酸菌生産物質を8歳の時から73年間常用してきた私の人生の健康面について振り返ってみますと、その素晴らしさをつくづく実感し、納得している毎日でございます。

 

腸内細菌の神秘性はまだまだあります。

次の機会をお楽しみに。

 

 




近年は健康食品市場だけでなく、一般的にも「健康には乳酸菌」という概念が定着しつつあります。

しかし、人の健康に役立つのは乳酸菌そのものだけではなく、その代謝物である「乳酸菌生産物質」がより重要です。

この本には、16種35株のビフィズス菌を含む乳酸菌の共棲培養技術のノウハウや、「乳酸菌生産物質」の商品化の知識など、私の視点から見た「乳酸菌生産物質」に関する情報が余すところなく盛り込まれております。

ぜひ第1巻に続き、第2巻もお手元で開いていただければ幸いです。

 

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