2021.08.04

身近雑記

第128回 平均寿命とプロダクティブエイジング

厚生労働省が7月30日に発表した簡易生命表で、2020年の日本人の平均寿命は、女性が87.74歳、男性が81.64歳となり、ともに過去最高を更新しました。

女性は1985年から36年連続の世界1位、男性は世界2位となりました。

 

平均寿命とは「この年に亡くなった人の平均年齢」ではありません。0歳児の平均余命のことです。

平均余命とは「この年まで生きてこられた人の平均年齢」のことです。その年に生まれた人が平均してどれくらいまで生きられるかを予測した数値なのです。

 

令和2年度の「簡易生命表の概況」によりますと、60歳の平均余命は男性で24.21歳、女性で29.46歳、前年との比較がそれぞれ0.23、0.30歳増です。

比較して、90歳の平均余命は男性で4.59歳、女性で5.92歳、前年との比較はそれぞれ0.18、0.21歳で、60歳の平均余命に比べて、90歳の平均余命は前年からあまり伸びていないことがわかります。

高年齢になるほど平均余命の伸び率が低くなることは、致し方ないことかもしれませんが、現状において人類の寿命は、飛躍的な変化までに至っていないと感じています。

 

80歳の私の場合、平均余命は9.42歳です。

最近、テレビ等で著名人の方々が亡くなられたニュースを目にしますが、私の歳に近い80歳前後が多い気がしてなりません。私自身、できるかぎり健康を長く保つことで、世の中にも貢献していきたい、と思いを新たにした次第です。

 

そこで、この余命を健康で生きて行くためには、身体の機能が作動可能な内に、例えるならば車の点検のように、自分の体をオーバーホールしたうえでプロダクティブエイジングにギヤーチェンジしようと考えた次第です。

 

まず、コロナ禍の自粛生活を機に、BMI値を24以下にすることを目標に、5ヶ月かけて8kgのダイエットを行い、BMI 24.3にしました。

ダイエットを完了させたあと、食生活のさらなる改善にチャレンジすべく、60歳まで永年に渡り続けてきた「叔母さんのオートミール朝食」(私考欄127回で紹介)を再開にすることにしました。

それまでは毎朝、豆乳に乳酸菌生産物質を加えたものと野菜ジュースを常食としていましたが、それにオートミールとマッシュポテト(玉子入り)を加えたのです。

 

次に毎年に1回行っている、胃部内視鏡検査に加えて大腸内視鏡も行い、大腸内の観察も実行しました。

 

ご存知のように大腸内視鏡検査は、事前に腸内洗浄をする必要がありますが、これは以前に流行したこともある腸内デトックスと同等のものです。

腸内デトックスが流行していた時代、大阪のデトックス専門病院から求められて、乳酸菌生産物質の説明に行ったことを、検査を受けながら懐かしく思い出しました。

 

そして、内視鏡検査は近くの大学付属病院にて行いました、同時に各種血液検査も行いますので、一度で検査が済んで好都合でした。

 

検査の結果としては、全てにおいて異状はなく、特に大腸内部の観察は「年齢にしては、めずらしく大変きれいですね」とのコメントを頂きました。

 

各種検査後もオートミール朝食を毎日続けていますが、驚いたことに毎朝、定刻に定量の質の良い排便が得られています。体調は良く体重にも変化がありません。

排便の量は加齢に従い減少するものですが、毎朝の排便量が体重の増加無く、満足できる量で確保できているかチェックすることが大事と考えます。

 

おかげさまで、プロダクティブエイジング計画は順調に進行しております。その経過や状況はその都度、この私考欄でお知らせする予定です。

 

健やかな人生のために、70歳を過ぎたら、健康長寿を目指すプロダクティブエイジングを、ぜひお勧めしたいと思います。

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